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Café de Ropé GINZAと80年代のギンザ#2 [note]

#1からつづきます

 

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学生時代は、放課後によく寄り道をした。

アメリカンファーマシー(当時は裏有楽町に1店舗)

~ソニープラザ(現・PLAZA)

~イケア洋書店(惜しくも閉店)。

クラスメートの誰もまだ持っていないだろう筆記具を探したり、見たことのないラベルの輸入食品を眺めたり、読めない外国語の雑誌をめくる、これは基本のコース。


時間が許せば伊東屋まで行き、

いつもお財布にメルシー券という割引券が入っていた。


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有楽町、数寄屋橋、銀座、三原橋、東銀座、築地

そして勝どき橋~晴海。

 

まだコンビニエンスストアがなく、屋台販売が許されていた頃、ホステスの軽食のスタンダードだった磯辺巻きだけを売る屋台が、宵の口に数寄屋橋から点在して、私も自動車教習所の帰りなど小腹が空くと、時々お世話になった。


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幼い頃から‘お出かけ’していて身近な街。

けれど個人的にはもう、ギリギリライン。イエナ洋書店がクローズした時以来の揺れ様だ。具体的な理由は見当たらなく、五感がときどき違和感を覚える。

 

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もちろん不死身なものばかりが美しいとは限らないし、新しいものに懐疑的なわけではない。‘いま自分はギンザにいる’感じが希薄になってきた、ということなのだと思う。その実感が共存できる進化が回ってくれば、半日いても足りないくらいにまた仲良くなれるだろう。

 

 

書いていたら、平つかの引き戸やウエストのシュークリームが恋しくなってきました。来週、空也のもなかも予約しようか。


♪今夜の曲

藤 圭子|有楽町で逢いましょう(フランク永井)



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Café de Ropé GINZAと80年代のギンザ#1 [note]

70~80年代の頃にタイムワープ。

表参道の中程に、アパレルのJUNグループが運営する

Cafe de Ropé」というカフェがありました。

思い出深い店です。


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ところ変わって、

銀座ソニービルの地下で長く愛された、

フレンチレストラン「マキシム・ド・パリ」跡

 

藤原ヒロシさんディレクションストア「THE PARK.ING」内に、そのカフェ・ド・ロペが 3月末までリミテッドオープン中。って、あと僅かなのね。


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友人と訪れたときにカフェのスタッフが

「当時のチェアも、数脚置いています」と、

会計時に教えてくれた(感触を思い出せるか、お許しを得て触ってみた)。


閉店間際だったのに笑顔で対応してくれて、ありがたい。


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カードは当時のマッチを思い出せるよう、

小ぶりなサイズで作ってあった。

 

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こういう細部においても、藤原さんは毎度クールな思いやりを放つ。

いつか東京のどこかで、あの椅子に座れる日が来るとイイな。

できれば、また元の場所の近くで。


銀座と80年代がクロスオーバーすると、色々思い出します。つづく。

 

♪今夜の曲

ちあきなおみ|黄昏のビギン(水原 弘)



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貫徹(kantetsu=accomplish)を見る [note]

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NHK総合テレビ・大相撲大阪場所 千秋楽の放送から

 


 

 

千秋楽の本割から見始めた私でも、思わず拍手していた。

アスリートの根性というものは、言葉に表せないほど尊い。

 

横綱を長く続けることを最優先して、

治療にすぐとりかかるのがベストだったのでは…と個人的には、思う。

 

けれど、彼の相撲人生の決定権は、彼だけが握っているのだ。

満身創痍で無鉄砲という裁断は、いささか冷たい気もする。

 

今回のケガが致命傷にならないと良いですね。

 

 

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新明解国語辞典 第6版 より



私がもし国語辞典の監修手伝いに携わる奇跡が起きたなら、

貫徹、ということばの隣に、特別キャプションで新横綱の勇姿を掲載したい。

 

貫くことはむずかしい。

むずかしいからこそ、貫いた人だけが知る達成感は

この上なく幸せなのだろう。

 

♪今夜の曲

 

Joe Jackson|You Can't Get What You Want 

 

 


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ダンデライオン、BIGOT、カカオ味の旅 [豆]

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少し前のはなし、

立春のころに不愉快甚だしいことが起きた。

落ち込んだり怒りに震え揺さぶられるほど、心身のダメージを受けたわけではない。とはいっても、なんとなく心からゲラゲラ笑えない数日間を過ごしていた。


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そんなときに、バレンタインデーだ。


愛しい友人が何も知らぬままに温かく、ダンデライオンのチョコレートやBIGOTのレザン ドレを送ってくれた。愛のビームによってV字回復する、甘い2月だった。

 

ところで、

カカオ豆の生産現場へ足を運ぶ人々との話がふくらむ、

という時間が、今年何度かあった。


たとえば、アメリカ西海岸に住むデザイナーが、

原産地へ出向き、農園探しからパッケージに至るまでの商品づくりを手がける

その様子を見て惚れ込んだもう一人の女性が、卸業のチャレンジを勇敢に続けている。


 

アフリカまで足を運びようやく野生種に辿り着いたという、

あるフランス菓子店のパティシエは、豆の個性を引き出す最適な方法を真摯に考えていた。

 

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皆さん一様に「きちんと作っている農園はごくわずか」になってきたと憂い含む表情。言わずもがな、日本も含めて先進国による大量発注で、無茶な製造速度を求められるからですね。

 

海の向こうの誰かが、育てて実らせて初めて、

豆の収穫へ進めるのだけれど、そこに至る想像力がいかんせん薄まりがち。私も含めて。


数年前、とあるメーカーの工場で取材中に、

今はよく聞く‘カカオニブ’の状態を生まれて初めて口にした。


五味で例えれば「苦味」オンリー!反面、完成品より混じり気ないぶん、コアな部分に触れている感触が余韻でのどに残った。

 

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ショコラ由来の頭痛はまったく表れず、

初Bean to Bar体験は、学ぶところが多かった。

 

片頭痛を避けるために、ふだんチョコレートは少し遠い存在。

けれどお薬として珍重された歴史も深い。

加える副材料を最小限におさえた純度高いものなら、体は片頭痛どころかポジティブなほうへ向かうのだろうか。

チョコレートもコーヒーと似ていて、

美味しいだけではすまない一面を抱えている。

だからこそ、1ピースや1杯をたいせつにいただこうと思う。

 

♪今朝の曲

Vladimir Cosma|Promenade sentimentale



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福岡蕾菜のポークロール [ベジ]

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「今週中に」と予定した用事が数点残るうち週末が来て、

さらにまた数点加わり何かしら残すままに、

翌週がもう始まる。

 

もういっそのこと、

2月&3月を59日or60日1setにしてほしい…

なんて無茶なことを思いながら、

初めてのお野菜「蕾菜」を火にかけました。


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お酒と塩こうじをまぶした豚肉をクルッと巻いてソテー。

あっという間のひと皿です。

 

蕾菜、というのはどうやら2種類存在するらしい。

ひとつは、東北でよく収穫されている「かき菜」に似た背高の青菜。

 

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私が調理した花穂のようなふきのとうに似た形状は、

福岡原産が中心のようで「福岡蕾菜」と呼ぶところも。

熱を入れて柔らかくなると、

カリフラワー+白菜+アスパラガスのいいとこ取り

みたいな味(分かりづらいな)。

 

血管など体内のよどみを清めてくれそうな、

少しほろ苦い春の新芽野菜。

三寒四温で体調を乱しやすい今が、

最もからだにしみ渡る感じがしませんか。

 

♪今朝の曲

Char|Smoky 



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グラフィックデザイナー御三家の愛情トーク [note]

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仲條正義さんは、小学生の頃の私が

ロゴマークデザインを初めて意識するきっかけの元になったグラフィックデザイナー。


その後花椿や資生堂パーラーのパッケージなどなど、

多くの人の手にわたっています。

随分後になって、

日本語を用いながら引き算の美を具現化してゆく

葛西薫さんの手がけるポスターに心奪われ、

そしてさらに時がたち、お二方のエッセンスに

新しいフィルターを加えて懐かしい甘い毒をもつ服部一成さんが現れる。

そのデザイナー御三方による、トークイベントの日。


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あるやりとりの中で、

言葉をつなぐ沈黙がわずかにあらわれたとき、

私の心のなかで(愛、だなぁー)って

相槌を打っていると、次の瞬間「愛だねぇ」という言葉が壇上にもこぼれて、ドキッとする。


各々が各々を敬って、

好意のキャッチボールが愉快なひととき。

終始ほほえましい会話が和やかに続いて、

90分の予定時間は瞬く間に過ぎてしまった。

同業の友人も共鳴するところ少なからずで、至福の時間でした。

御三方の愛の絆は、

まもなく完成という仲條さんの作品集にて、

ふたたび美しく咲きほこるのでしょう。 


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ポスターのグラフィックは、葛西薫さん。愛が清々しい。

 

仲條さんの展覧会は、あす3/18/2017が最終日。

www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000683



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